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リピーター対策

「高松あすなろ会」の多重債務リピーター調査によると、45%の人が2回目以上の再度の借金整理だった。1回目の借金整理のときに借金原因が未解決のままだったり、生活の立直しが不十分だったりしたために、再び借金したものと思われる。また、何度も家族の援助で解決したにもかかわらず、依然としてギャンブルが止められない人がいる。これが現実である。貧困など生活費不足が原因の人であっても、債務を整理しただけでは、再び借金を繰り返してしまう人がいる。それには、貸金業者からの誘惑もある。家族の援助で一括返済した業者から本人のケータイに「お金を貸しますよ」という電話が入る。

また、自己破産した人がヤミ金などのダイレクトメールをみて電話するというケースも少なくない。再び借金する人のなかには、借金に依存する習慣を身につけてしまった人が少なからずいる。福岡の「ひこばえの会」の相談統計によると、全相談数のうち、リピーターの割合が2001年の4分の1から2005年の3分の1に4年間で増加した。この4年間で、リピーターが以前に債務整理をしたのは「身内の援助を受けて」という回答がこの4年間で54%から23%に激減し、「法的解決をした」という回答が39%から60%に大きく増えている。

その法的解決の内訳は破産が3割から5割へと増えている。この相談統計について、「多重債務は原因ではなく結果だといわれて久しいが、法的解決だけですむケースと、それだけでは生活の立直しには至らないケースがある。貧困、病気、ギャンブルや買物・アルコールなどの依存症、障害などによる低い生活能力、長期にわたるストレスいっぱいの生活などから自己肯定感がもてなくなり、エンパワーメント(励まし)が必要な人などに対する援助技術が多重債務対策にも必要である」と分析し、結論として「多様な多重債務者に多様な援助を」と訴えている。