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支え合い励まし合う場として

「呉つくしの会」では、2008年10月に大人と子供18人がイモ掘りにバスで出かけ、バーベキューを楽しんだ。これは、この年2回目のレクリエーション活動である。また会の広報活動として、11月の日曜日、朝から市内にポスター・ステッカー貼りに取り組んだ。参加者19人が車5台に分乗して、市内全域に600枚近くのステッカーを貼りめぐらした。「1人でも多くの人が助かるようにと思って貼った」という参加者の感想がニュースで紹介されている。一方、「大阪いちょうの会」は毎月第2土曜日に、昼食を皆でとりながらの交流会を開いている。参加者は何でも自由に好きなことを話していい。1人ずつ気持ちを吐き出してもらう。話すことについては、無理に強要はされない。話すのが苦手だという人はパスしてもいい。こんな気楽な会合だ。

運営委員はかつて被害者だった人である。だから皆で気楽に話し、苦労話を共有し合う。「もう二度とこんな状態に、悲しい嫌な思いに包まれたくない」だからこそ、いま嘆いておく。さんざん自分を嘆いて、悔しい気分を味わい、それを言葉に乗せてだれかに聞いてもらう。心のなかによどみ、たまったものを出して、洗い流し、新たな自立再建を目指す。被害者を卒業したら、今度は「支える」側としてボランティア運営の一員として手伝うようになる。そのなかで、いろんな話を聞くのである。この循環を繰り返しながら、「生きる幸福を感じましょう」「自分を信じて自由に笑いましょう」と呼びかけている。

「和歌山のあざみの会」は、借金を急いで解決するのではなく、まず生活の立直しが重要だと強調している。返済の督促に対して「すみません。ありません」といって開き直ることを相談に来た人に勧める。借金返済に謝意を示そうとして無理に借金を重ねてはいけない。被害者の会は、同じ経験をしてきた人が話を聞くということで、相談に来た人が心を開きやすい。さっきまで死ぬことしか考えでいなかったような人がそこで話すなかで、わずかな希望を見出して生まれ変わった気になってくる。また、多重債務者の多くは金銭感覚が破壊されているので、家計簿を管理できるようになることが大切だ。貯金が少しずつ貯められていくようになれば、しめたものである。

福岡市にある「ひこばえの会」は、地元マスコミから何度も好意的に取り上げられ、活動状況が詳しく紹介されている。そこは「会員心得10ヵ条」というものを定めている。会では、「借金病」を治し、生活を立て直し、明るい生活を送るために次のことを呼びかけている。その8「すべての負債を明らかにして、家族の協力を得て、全面的に解決します」その9「健全な金銭感覚を身につけるため『家計簿』や『小づかい帳』をつけます」いずれも、生活の立直しに欠かせないものである。しかし、全国各地に被害者の会ができているとはいえ、年間に救済されている人は多くて40~50万人とみられている。つまり、200万人以上はいるとみられている多重債務者のうちの2割しか救済されていないということである。残された8割の人にどういう有効な相談体制をつくっていくか、依然として今後の大きな課題である。