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クレサラ被害者の会とカウンセリング

全国クレジット・サラ金被害対策問題協議会(全国クレサラ対協)は2007年6月、京都で第15回クレサラ実務研究会を開催した。そのとき、「これからのクレサラ相談窓口のあり方を考える」と題するパネルディスカッションなどがあり、その内容が書籍として刊行されている(r改正貸金業法とこれからのクレサラ相談窓口のあり方を考える』耕文社、2007年)。主としてそれをもとにして、被害者の会の果たしている役割などを紹介したい。

アメリカ発の金融危機に端を発して、世界的にも不況が一段と深刻になっている。そのため、会社の倒産による失業、残業がなくなったりすることによる給料の大幅ダウンや遅配・欠配など、借金の原因として生活苦が3割以上を占めていることは間違いない。「子供たちの学資が足りない」「家族が病気になって治療費がかさんだ」なども借金の原因になっている。非正規雇用のため、一見すると手取り給料は高そうにみえても、社会保険・労働保険に未加入という人も少なくない。

彼らは貯えもないため、失業したら直ちに明日から住むところがなくなってしまう。また、病気になっても医師にかかれないという人は多い。このような人々にとって、生きていくためには借金するしかないよ借金返済のために借金を重ねたとき、そのことを責めても仕方がない。被害者の会の1つである「高松あすなろの会」の原因調査によると、借金の原因を「生活費不足のため」とするのが半数近い44.7%である。ちなみに、2位は「ギャンブル」で31.4%となっている。このほか「遊興費」が14.0%を古める。